いつもご愛読頂きありがとうございます。気胸研究所の管理人、千葉千太郎です。読者の皆様のおかげでこのブログは右肩上がりで成長を続けてきましたが、それに伴い顕在化してきた問題もあります。それはブログによる釣り場のポイント公開問題です。
写真のような釣り情報誌同様、私が書く記事は全て河川名が公開されています。理由は読者が釣りを快適に進める上での手掛かりにしてほしいという思いと、私自身河川名を隠した釣果自慢のブログを見ても全く面白いと感じないからです。しかし何万もアクセスがあれば時々凄い暴論者もおりまして、「俺のお気に入り河川にゴミが落ちてたぞ!釣り人も増えて思ったような釣りができなかった!全部お前のブログのせいだ公開止めろ!」という人もいます。
私も釣り人ですから自分だけのポイント(と勝手に思い込んでいる場所)が他の釣り人に荒らされたくないという気持ちは分かります。これだけ自分の探したポイントをネットに晒している私でさえ、公開するのを躊躇う爆釣ポイントがいくつか存在する事も事実です。だからと言って他者のブログでそのポイントが公開されたとしても、「そこは俺の釣り場だ!ポイントが荒れるから公開止めろ!」なんていうせこいクレームを付ける事は勿論しません。釣り場は個人の所有物ではありませんし、それをブログに載せようが魚を持ち帰って食べようが、そんな事に他人が口出しをする権利はないはずです。
大体「ブログのせいで釣り人が増えた!」なんていうクレームは、釣り情報を得ようと他人の釣りブログをチェックしているから陥る問題でしょう。自分だって川の情報を得ようとブログを見ているのに、他人が川の情報をチェックして釣り場に来るのは許せないというのはあまりに自己中心的過ぎます。
他にも「ゴミが増えるから公開止めろ!お前の記事が公開されてからゴミが増えたぞ!ブログの読者の中にはマナーの悪い奴もいるんだよ!」という一見自然保護っぽい事を言ってくる人もいます。
確かに釣り人の中には平気で川にゴミを捨てていく不届き者がいます。川にタバコの灰を撒き散らしていく人などは割とよく見かけますね。残念ですけど、このブログの読者にも「ゴミを持ち帰る事すら教育されない恥ずかしい家庭出身の釣り人」が少数いる事は紛れもない事実でしょう。だからと言って落ちているゴミをブログのせいにするのは筋違いにも程があります。ゴミなんて私が最初に入渓した時から存在する事が殆どですし、非難されるべきなのはブログではなくゴミを捨てる人だという事は明らかです。第一そんな事はポイント公開以前に、釣り人それぞれのマナーの問題と言えるでしょう。
そして仮にポイント公開を止めたとしてもゴミを捨てる不届き者がいなくなる訳ではないので、ただ他の川でゴミを捨てるという事態が続くだけです。これは自然保護でも何でもありませんし、何の問題解決にもなっていません。自称自然保護派の主張はこの点に矛盾があると思います。むしろ悪く言えば「自分が行かない川なら不届き者にゴミを捨てられても構わない」という風に聞こえます。
結局は誰が捨てたか分からないゴミに対する怒りの捌け口が、同じく匿名性のあるブログのコメントという形で表れているという事なんでしょうね。または「他人に釣らせたくない、自分だけが釣りたい」という欲望を自然保護という大義名分で隠しているだけかなと思います。そんなゴミ対策に無意味な事をするくらいなら、むしろポイントを公開しSNSでゴミ問題やマナー違反を発信していく方が効果があるのではないかと思います。
長くなりましたが言いたい事をまとめると、確かにブログを発信する事で釣り人は増えるかもしれません。しかしそれに伴うゴミやマナーの問題について考える釣り人の数も増えるのではないかと私は思います。それはポイントを非公開にし、マナーの悪い釣り人にポイントを知られないようにするなんていうその場逃れの消極的対策では絶対に成し得ない事です。そんな事をしていてはゴミもマナーの悪い釣り人も絶対に減りません。それならばポイントを公開し、沢山の人に川の事を考えて頂く事で北海道の渓流釣りをより良い物にしていきたいというのが釣りブログを運営する私の願いです。
最後になりましたが、この記事を見た人が今までより少しでも川に優しい釣りを心がけて頂ければ幸いです。